この写真は2024年6月28日に撮影しました。
新潟県は、東西に約300kmと非常に横に長い県で、これは新潟市から東京までの距離にも匹敵します。日本海に沿って広がる海岸線の中でも、新潟市内からは晴れた日には佐渡島を大きく見ることができます。佐渡島は上空から見ると、カタカナの「エ」の形をしており、手前が小佐渡、奥が大佐渡と呼ばれています。
大佐渡には標高1000m級の山々が連なっており、これが新潟市内に大雪が降りにくい理由のひとつです。大佐渡と小佐渡の間は平野が広がり、「国中」と呼ばれる豊かな穀倉地帯となっています。佐渡島の人口の多くは、この国中平野に集中しています。
大佐渡が北風を防ぐため、小佐渡は比較的温暖な気候に恵まれ、果物の栽培などが盛んです。この地形の影響で、佐渡島では温暖な気候と北国の気候が共存する、非常にユニークな環境が広がっています。
写真を見ても、手前の平野と奥の大佐渡の山々という、2つの異なる地形の層がよくわかります。
そして、日本海は太陽が沈む場所。だからこそ、新潟市から見る夕日はとても美しいのです。特に、佐渡島を背景に沈む夕日は格別です。
季節によって太陽が沈む位置は変わりますが、時折、佐渡島に太陽が沈む美しい光景を目にすることができます。とはいえ、こうした絶景は一年に数回しか見ることができないため、地元にいる特権かもしれません。
新潟市内は高層ビルが少ないため、このような壮大な夕日を眺めることができるのかもしれません。これから何度、この素晴らしい夕日を撮影できるかわかりませんが、新潟に訪れた際は、ぜひこの美しい夕日を見に訪れてみてください。