これから社会人になる方々へ

時代は選べない。でも、生き方は選べる。
学生時代の終わりが近づくと、誰もが同じ問いに直面します。
「どんな社会人になるのか?」
この問いに答えるため、私たちは自分の適性を探し、やりたいことを見つけようとします。時間は待ってくれません。だからこそ、この期間は貴重なのです。
もし幸運にも、自分に向いていることと、本当にやりたいことが重なったなら。次に考えるべきは「どう稼ぐか」ではなく、「どう生きるか」です。
選択肢は、ひとつじゃない。
道は、いくつもあります。
企業に勤めて着実にキャリアを築く道。
若さを武器に起業して、自分の手で未来を切り拓く道。
すぐに社会人にならず、まず世界を見て、多様な人と出会い、経験を重ねてから歩む道。
どの道を選ぶかに正解はありません。ただし、その選択には「時代を読む力」が求められます。
私はこれまで、バブル経済、長期不況、大地震、パンデミック——さまざまな時代の波を経験してきました。どんな時代に生まれるかは運です。しかし、その時代をどう生きるかは、自分次第です。
失敗こそが、あなたを強くする。
社会に出たら、どんな人に出会い、どんな経験を積み、どんな失敗をするか。それがあなたを形作ります。
失敗は、避けるべきものではありません。失敗するたびに、対応力が身につきます。失敗から学ばない人は、成長できません。
大切なのは、失敗を恐れずに挑戦し、そして必ず振り返ること。反省なき失敗は、ただの無駄です。しかし反省を伴う失敗は、あなたの最高の教師になります。
環境は、与えられない。つかむものだ。
これから先、「最高の時代」が来ることはないでしょう。
政治家が理想の生活を保障してくれることもありません。
環境は、誰かが用意してくれるものではありません。自分でつかみ取るものです。
自分の人生は、自分で決める。その勇気と実行力を持つこと。それが社会人として生きるということです。
少なくとも、自分の選択に対する責任は、自分で負う。誰のせいにもしない。あなたが選んだ道は、あなたの責任です。
さあ、あなたの物語を始めよう。
人生は、いい人との出会いと、いっぱいの失敗が磨きます。
幸運なスタートを切れる人もいれば、そうでない人もいます。しかし、どんなスタートであれ、そこから先をどう歩むかは、あなた次第です。
自己責任を引き受ける覚悟を持って、最高のスタートを切ってください。
あなたの背中を、そっと押します。