撮影HLG
SONY α7S3 FE35mm F1.8 1/250秒 F2 ISO250 AWB
カラープロファイル : Rec.2020HLG
撮影RAW
SONY α7S3 FE35mm F1.8 1/250秒 F2 ISO250 AWB
カラープロファイル : タグなし
撮影HEIF
SONY α7S3 FE35mm F1.8 1/250秒 F2 ISO250 AWB
クリエイティブルック : PT
カラープロファイル : sRGB IEC61966-2.1
HLGのテストとして一番わかりやすいのが人物撮影だったので、見苦しいのですがおっさんの写真です。素材としてみてください。
RAW+HEIF撮影とHLG撮影
- 撮影は自然光での撮影
ホワイトバランスはオート。カメラはα7S3なので、可視光+IRセンサーで正確なホワイトバランスが得られる。
- 撮影設定は同じ
Lightroom Classicで現像はせず、そのまま書き出し。(JPEGにするため)
- HLGはねむい仕上がり
- RAWデータは赤ウキしている
- HEIFは撮って出し
HLGデータは使えるのか?
α7S3は、ダイナミックレンジの広い静止画が楽しめる「HLG静止画モード」を使って撮影することができます。ただし、サイトの説明では以下のように書かれています。
国際規格で定義されるHLG(ハイブリッドログガンマ)に対応した、「HLG静止画モード」を新搭載。本モードで記録したHEIF画像は、対応するソニー製テレビ(*)とHDMI接続した本機から出力することで鑑賞できます。プリントでは体験が難しい、従来より広いレンジの明るさを大画面で楽しむことが可能です。なお、カメラ本体で撮影画像を再生する場合には、ガンマ表示アシスト機能を使うことで、モニターやファインダーで通常の画像と同等の見え方を再現することができます。 |
HDR対応モニターなどで楽しむ事しか書いていませんが、静止画撮影としてのメリットを活かせるのかテストしてみました。
撮影データは上記のような結果です。
HLGデータは、ねむい画像を生成していますが、ハイライトは飛ばさず、シャドウもつぶさず、中間調のディティールがキレイに再現されています。
結果としては、自然光の人物撮影には使えます。
と言っても仕上げについては人それぞれの好みもありますので、上記のようなJPEGの撮影で十分ともいえます。
いろいろ試していますが、RAW撮影とさほど結果の差が出ないときもあるので、光の反射をおさえたい時やハイライトを飛ばしたくない時、やわらかいライトで撮影できない時の撮影に向いているかもしれません。
メリット
- CPLフィルルターを使ったような撮影感。光の反射がおさえられ、テカリやハイライトが飛びにくい。
- コントラストが弱いので、自分の好きなように補正できる。動画のLogファイルみたい。
- 色味が自然なので、SONYの赤の色だまり箇所の補正がいらない。
- RAWデータは、顔のくすみをとる補正が必要だがHLGは補正の必要なし。
- HLGのファイルフォーマットはHEIFなのでデータが軽い。
- 補正はカンタン。RAWデータに比べて補正量が圧倒的に少ない。
デメリット
- 全ての撮影に有利ではない。(たぶん)
- Lightroom Classicでの保存が前提。Photoshopでは開けない。
- HDR対応のモニターが必要
まとめ
撮影HLG元データ
SONY α7S3 FE35mm F1.8 1/250秒 F2 ISO250 AWB
カラープロファイル : Rec.2020HLG
撮影HLG補正
Lightroom Classicで補正
- 露光量 +1.55
- シャドウ -72
上記データのように補正は2箇所だけ。RAWデータだともっとくすみを取ったりと補正作業が増えます。撮影時のクリエイティブルックの設定にもよるかもしれませんが。
肌がキレイに表現しやすいのがHLGの特徴でしょうか。ライティングしなくてもある程度キレイに撮影できるのが便利かもしれません。
また、ライティング撮影での効果についてはまだ実験していませんのでいずれしてみたいと思います。反射して困る撮影と言えば風景撮影にも効果があるかもしれません。
「HLG静止画モード」がこのように使える部分もあるという結果でしたが、どの程度使えるかについては、これからいろいろな撮影時に試してみたいと思います。
bellecoureのブログをご覧いただきありがとうございました。
専門家ではないので、もし間違っているところがありましたら教えてください。あくまでも自分が使う中で疑問になったことを検証しています。