糸魚川は国内最大のヒスイの産地です。ヒスイの形成は約5億年前にさかのぼります。フォッサマグナが隆起して山を形成した際、同時にヒスイを含む地層も地表に浮かび上がり、それが川によって削られてヒスイが露出したと、フォッサマグナミュージアム・竹之内館長は月刊新潟の取材で語っています(出典 : 月刊新潟)。
海岸には、観光客や地元の人々が訪れています。親子連れがバケツを持ってヒスイ探しにやってきました。
ヒスイといえば、「フォッサマグナミュージアム」が有名です。糸魚川市の美山公園にある博物館で、そこにはヒスイの原石がたくさん展示されています。
この博物館では、ヒスイをはじめとする鉱物、岩石、化石について学ぶことができます。糸魚川は大地の裂け目である「フォッサマグナ」が存在する場所であり、ユネスコ世界ジオパークとして日本で初めて認定されました。糸魚川ジオパークは、糸魚川─静岡構造線がほぼ中央を通っています。
私がヒスイ海岸で拾ってきた石。この石は博物館で鑑定してもらえるそうです。いつか鑑定してもらいたいな。
お昼は、博物館の近くの「魚祭」で食事をしました。お味噌汁はちょっと甘めの味付けでした。新潟といえども糸魚川では味噌の味が少し異なるようです。
美術館好きの私としては、糸魚川にも美術館があるのか調べてみました。すると、「谷村美術館」という場所がありました。庭園の「玉翠園」と一緒に見学することをおすすめします。
「谷村美術館」は彫刻家、澤田政廣氏の作品を展示するために建てられた美術館です。建築家、村野藤吾氏の設計によりシルクロードの砂漠の遺跡をイメージして作られました。
作品は撮影が禁止されていますが、自然光と照明が作品を引き立てています。新潟にこんな建物が存在することに驚きました。
「玉翠園」は建物の中から窓枠を額縁として眺めることができる庭園です。写真の右側に広がる庭園は美しいです。建物の中には全てヒスイでできたテーブルがあり、庭園の至る所にはヒスイの巨大な原石配置されています。本当にヒスイの町と言えるでしょう。
ここまできたらやはりフォッサマグナの恩恵がある温泉へ。「ひすいの湯」で整えました。
ヒスイを拾いに行って、地球の歴史を知り糸魚川ジオパークを感じる旅はいかがですか。時間があれば「小滝川ヒスイ峡」や「高浪(たかなみ)の池」を巡るのもいいですね。