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【カメラ】SONY α7S IIIの後継機に臨むこと

カメラ愛好家やプロの間で高い評価を得ているSONYのα7S III。動画撮影から静止画撮影まで幅広く対応し、その優れた機能に多くのユーザーが魅了されています。しかし、技術は日々進化しており、α7S IIIの後継機への期待も高まっています。この記事では、α7S IIIの良いところを振り返りつつ、次世代機に期待することについて考察していきます。

 

 

仕事に最適なカメラ

私の仕事の約7割は動画撮影、3割は静止画です。そのため、どちらにも対応できるα7S IIIは、まさに私にとって最高の機種です。特に、データが軽いという点が大きな魅力であり、後作業のストレスを減らせる点が非常に重要です。特にPC作業での現像や動画編集作業時間の軽減。

 

 

α7S III、1210万画素の実力

まず、α7S IIIの最大の特徴のひとつは、1210万画素という絶妙な画素数です。この画素数は一見すると、昨今の高画素機と比較して控えめに思えるかもしれません。しかし、実際にはこの1210万画素でも十分に高い解像度を誇り、画像の美しさには驚かされます。私自身、α7C II(3300万画素)も併用していますが、拡大しなければ画質の差を感じることはほとんどありません。

 

高画素機がトレンドとして人気を集めている中、1210万画素でも十分な理由は、撮影された画像のほとんどがウェブサイトやSNSに使用される点です。これらのプラットフォームで使用する際、1210万画素はむしろ適切な解像度であり、データサイズが軽いことが大きなメリットです。さらに、ポスターなどA2サイズ程度の用途であれば、この画素数でも問題なく対応できます。

 

 

撮影しやすさを支えるビューファインダーと液晶モニター

α7S IIIはビューファインダーが940万ドット、液晶モニターが約144万ドットと、いずれも非常に高い解像度を持ち、撮影時の視認性が非常に優れています。これに対し、α7C IIのビューファインダーは236万ドット、液晶モニターは104万ドットと、明らかな差があります。これにより、α7S IIIでの撮影は一段と快適に感じられます。

 

特にビューファインダーの視認性は、厳しい環境下での撮影時にも効果を発揮します。強い日差しの中でもクリアな画面を保ち、正確な構図やピント調整が可能です。この点は、プロの現場において大きな差となります。

 

 

α7S IIIの動画性能の高さ

α7S IIIが特に優れているのは動画性能です。4K60フレームや120フレームで撮影しても、クロップされることなく映像を記録できる点が大きな強みです。クロップされないことにより、広角レンズを最大限に活かした撮影が可能であり、映像制作においてはこの機能が非常に役立ちます。高フレームレートでの撮影にも対応しており、スローモーション映像を美しく残せるため、プロの動画クリエイターにとっては重要な武器となります。

 

 

デュアルSDカードスロットの安心感

α7S IIIのもう一つの大きな特徴はダブルスロットカード。SDカード2枚書き込みができることです。仕事での撮影時には、ダブルで保存を行うことで、SDカードに不具合が発生しても、もう一枚のカードがバックアップとして機能します。この安心感は、プロの撮影現場において欠かせない要素です。α7C IIにはこの機能がないため、大切な撮影データをより安全に管理できる点で、α7S IIIは大きく優れています。

 

 

シャッター音の魅力

技術的なスペック以外にも、α7S IIIのシャッター音に対する個人的な好みもあります。感覚的な部分ですが、シャッター音は非常に心地よく、撮影していて気持ちがいいと感じます。逆に、α7C IIのシャッター音は、どうも馴染めない部分があります。こうした小さなディテールも、撮影時の満足感に大きく影響します。

 

 

後継機への期待

近年、Sラインの廃止や、動画はFX3シリーズへ、写真はα7R Vへと移行するという噂も広がっています。しかし、もし後継機が登場するのであれば、まずリアルタイム認識AFの搭載を期待しています。また、ビューファインダーや液晶モニターがさらに見やすくなることも望まれます。

 

もう一つの希望として、クロップ機能の追加があります。これにより、1.5倍の拡大機能が使用でき、レンズの使い勝手がさらに向上します。さらに、場合によっては1210万画素から4800万画素に切り替えられるような便利なイメージセンサーが搭載されれば、より柔軟な撮影が可能となります。

 

さらに、動画の手ぶれ補正機能がさらに強化され、内蔵NDフィルターが搭載されれば、動画撮影において最高の機能性を提供してくれるでしょう。しかし、これらの機能はおそらく、FX3の後継機に搭載される可能性が高いとも考えられます。それでも、後継機にこうした機能が入ることで、動画撮影と静止画撮影の両方を1台でこなせる理想的なモデルとなることを期待せずにはいられません。

 

 

α7S IIIの立ち位置と未来

現状、α7S IIIの立ち位置は非常に複雑です。動画撮影に特化するユーザーはFX3を選び、写真メインのユーザーはα7R Vを購入しています。そのため、両方のニーズに応えるα7S IIIのようなカメラは、次第に特殊な存在になりつつあるかもしれません。

 

しかし、私はα7S IIIが使える限り、引き続き使用していくつもりです。未だに初期型のα7Sを使い続けているユーザーもいるほど、その価値は高く評価されています。また、α7C IIはサブ機として非常に軽くて便利であり、シチュエーションに応じて使い分けています。

 

技術の進化とともに、どんどん新しい考え方のカメラが登場してくるでしょう。そんな中で、今後もα7S IIIがどのような位置を占めていくのか、非常に興味深いです。後継機に期待を抱きつつ、今を楽しんで撮影を続けていくことが大切だと感じます。

 

 


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